Kaya

元Schwarz Steinのヴォーカリスト。
2004年に解散後、約2年間の空白期間を経て、
ソロ活動を開始しました。

基本的に女装をしていますが、男です。
Kayaは｢耽美｣｢セクシャリティの解放｣をテーマ
とした表現を目標としています。
バンドの形式は取っておらず、
ダンサー、ドラッグクイーン、バレリーナ
などとタイアップした演出を行い、
来場者にも特定のテーマの衣装を
着るように求める(強制ではないが)など、
ライブは相当濃い内容になっているようです。

歌う事に関しては、強いプロ意識を持っているようで、
実際、歌唱力は相当あると思います。
その辺の格好だけのヴィジュアル系の歌手では
Kayaの相手にはならないだろうと思います。
正直Moi dix MoisのヴォーカルのSethなんかでは、
はっきり言って比較にならないです。

舞台表現に関しては、強い情熱と意欲があり、
歌舞伎やオペラなど幅広い演劇を定期的に鑑賞し、
自分の活動の肥やしにしているようです。
また、へっぽこヴィジュアル系が良くやる、
形ばかりのゴシック表現を嫌い、
歴史の勉強などにも精を出しているようで、
アーティストとしての自分の仕事に対する姿勢が、
非常に真面目なのでとても好感が持てます。

好きな事にこれだけ、真正面から取り組めるのは
羨ましい限りですね。
2008年4月には、メジャーデビューを果たしました。
謙虚さがあり、努力もする人なので、
恐らくこれからもきっと
着実に力をつけていくだろうと思われます。
テレビに登場する日が来るのも決して夢ではないかも。

作品は、基本的に耽美系で、恋愛を中心としたものが多く、
歌詞は女の視点で全て書かれています。
綺麗な愛を表現したものから、
醜い欲望をむき出しにしたものまで、
ピンからキリまであり、独特の言葉遣いが多いです。
言葉については本人も相当試行錯誤
しながら選んでいるようです。

Kaleidoscope

Kayaの1stシングル。
白目を向いた顔がアップで映り、口から薔薇を吐き出す
そのジャケットのデザインはかなりインパクトがありますが、
メインソングのKaleidoscopeはそれ程強烈ではないです。
私の好みの傾向なのかもしれないですが、
基本的にシングルはメイン曲よりも
カップリングの方が好きになってしまいます。
このシングルもその例に漏れないです。

私はこのシングルでKALMの名を始めて知りました。
暫く出自が分らないままでしたが、
Schwarz Stein時代のKayaの盟友･Horaの
前身バンドを調べていたら、Velvet Edenを発見。
Velvet Edenを良く調べてみて、
Hora加入前にKALMが元メンバーで居たという事実を
知りました。
当時の私にはこれは大発見でした。

Masqerade

Kayaの2ndシングル。
メインソングのMasqeradeは微妙にはずした感があります。
むしろ本命は、カップリングの
Psycho Butterflyなんじゃないかとまで思えます。
クラブで歌い踊る感じの雰囲気を出したMasqeradeは、
そういう場を知っている人間じゃないと、
全く共感できないかと。。
ていうか、よく分らないです。。

一方、Psycho Butterflyは幻想的で
ゴージャスな雰囲気の伴奏も合って、
とても魅力的です。
何で、いつもカップリングの方を好きになるんだろう･･･？