サーカス病
作詞:DADA 作曲:KALM

〜そう、ここはサーカスなんかじゃない 君が泣き出して思い出す〜

人形娼館トラック2 お気に入り度:★★★★★

ヴォーカルDADAの異様な感性が炸裂した傑作。
他の人にはとても造れない代物です。

Scwarz SteinのKayaも歯に衣着せない、
露骨で激しい言葉の歌詞をつむぎ出していますが、
DADAのそれはその上を行っていると思います。
特にこのサーカス病は凄まじい物がありますね。

もう、題名からして凄いでしょ。
サーカス病!普通こんなもの思いつきもしないと思うんですけど。。
何でサーカスなのかわからないけど、サーカスの病気という、
異様な組み合わせによってDADAワールドをどっぷり堪能できます。

サーカス病に蝕まれた(別の不治の病かもしれないけど、
病床でサーカスの幻に取り付かれている)少年は
ひたすらサーカスを見ている。

そして、気づく。ああ、僕はサーカスの夢を見てたんだ。
歌の前半で、散々サーカスの描写をしておいて、
そうここはサーカスなんかじゃない
ばっさり切って落とすところがたまらないです。

その後歌われる、どうしようもなく絶望的な状況。
隔離された病室で、少年はまたサーカスの幻を見続けます。
恐らく曲の最後は臨終の間際と思います。

フェードアウトしながら、
"猛獣使いのお姉さんは逃げられて、死ん・・・"
という歌詞で終わるところも、凄いです。
ここは、歌詞カードにないから正確には分からないけど、
多分こういってます。
やたら長い最後の伴奏も、明滅する命を表しているようで、
非常に緻密なつくりになっています。

◆↓ライブ動画↓◆