Maze
作詞:DADA 作曲:KALM

〜エゴ丸出しで手を差し伸べて これが愛と自惚れてる 男なんてチョロイチョロイ 可愛いものね〜

Street of Aliceトラック7 お気に入り度:★★★★★

5曲目のDoomed loveと非常に符合する作品。
嘘つきな女の主人公が、当たると評判の占い師を
手玉に取るというストーリーで、
Doomed loveと殆ど同じシチュエーションです。

恐らく、こっちがより後に作られてると思われます。
完成度がこちらの方が高いですので。
主人公の女の語りばかりだったDoomed loveに比べて、
Mazeでは、相手の「占い師」がしゃべるシーンも入っていて、
ストーリーの起伏がよりしっかりしています。

まあ、それにしても、一曲の歌の中で
起伏云々を論じれるだけのストーリー性のある歌詞を
作ってしまうこと自体凄いと思います。

占い師は自分の占いを「外れた事は一度もない」と豪語し、自信満々。
その実、主人公の女を落とすことで頭がいっぱいです。
上手く口説くために、どんな占い結果にしようか、
思考をめぐらしています。

「君に巣食うその蜘蛛とやらを俺なら始末できるはずさ、
ここへおいで眼を閉じるんだ。君を救ってあげよう!」
蜘蛛という言葉は、Mazeではこの1回しか出ないですが、
Doomed loveと同じく、蜘蛛がやはり1つのキーワードになっています。

しかし、自信満々の占い師に対し、彼女は自分の嘘を打ち明ける。
Mazeでは「年も星座も知らない」とは言っていないですが、
きっと、占いの元になる情報を偽ったんでしょう。
占い師の自身とプライドを傷つけておいて、
冒頭に引用した彼女のトドメの台詞が登場して、
形勢が一気に逆転します。

結局それで話は終わりなので、
だからどうしたと言われればそれまでなんですけど、
私的には、このストーリーの起伏というか、どんでん返しというかが、
充分に面白いので、全然OKです。

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