KINEMA
作詞:- 作曲:Közi

〜(sound only)〜

カタルシストラック1 お気に入り度:★★★

アルバム「カタルシス」の導入部です。
イントロの位置付けのものなのでごく短く、歌詞もありません。

初っ端は演奏前のオーケストラが音合わせをしている時のような、
無秩序な音の集まりから始まり、
そこから徐々に曲といえるような秩序を形成していく、
というような作りになっており、一風変わった構造の曲です。

Köziの曲は、音の使い方がとても巧みで、
曲の形式にとらわれず、
メロディーの中にまるで絵画の着色のように音を配置する
ということをよく行っているように思います。
音は楽器の音といえるようなものから、只の物音に近いような合成音、
ボイスに至るまでいろいろなものを使っています。

特にボイスを歌としてではなく、楽器として使う巧さは、
Köziの特徴といえると思います。
KINEMAでも冒頭部は、ボイスが使われています。
これはオーケストラの演奏を聴こうとしている、
観客席の雰囲気を演出しているようにも思えます。

曲以外の見所としては、このアルバムの前に出た
1stシングルのタイトルは「KHAOS/KINEMA」でしたが、
このCDには、KHAOSという曲もKINEMAという曲も入っていませんでした。

そして、続くこの1stアルバムに登場する、KINEMA。
こういう演出もKöziらしいなと思います。

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