カタルシストラック6　お気に入り度：★★★★★

Köziの1stアルバムのタイトルともなっている作品。
当然、アルバムを代表する存在感を持つ曲であろう…、
と思わせておいて、とんだフェイントです。

ゆるいテンポの脱力系メロディーにあわせ、
これまた、脱力したため息のような、「Ah〜〜♪」という
ボイスのみで構成されております。
歌詞はありません。

こういう、王道の期待を肩透かしするやり方が、
なんともKöziらしいですね。

「カタルシス」とは、抑圧からの解放というような意味です。
確かに、目いっぱい脱力したこの雰囲気は、
カタルシスそのものといえます。

前の曲がロックテイストバリバリのDANS EREBOSなので、
曲順からしても、カタルシス効果が非情に効いています。
この後、のんびりしたPromenadeに続く訳ですが、
この繋ぎも、なかなか良くできていると思います。

主役であるはずのタイトル曲が、
脇役を演ずるという、面白い構造のアルバム「カタルシス」。
Köziのコーディネイトした絶妙な曲編成ならではといえます。
初めての方は一度、アルバムの曲順に倣って
各曲を楽しむことをオススメします。

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