バロック
作詞:TETSU 作曲:Mana

〜ひざまずき首筋の 暗い痕を消す術を探す〜

memoire DXトラック6 お気に入り度:★★★★

memoire DXのみに収録されているボーナストラック。
真の1stアルバムであるmemoireでは聞けない曲です。
(でもレアなのはmemoireの方)

TETSU時代の作品の中で、最も猟奇的な世界観を演出した作品です。
この世界観はかなり強烈で、万人受けは難しいかもしれないですが、
もっともMALICE MIZERらしい一面が表現された作品ともいえます。
MALICE MIZERが活動の核心としていた、
「人間とは」、「悪意と悲劇」といった命題に
かなり迫ったアプローチをできた作品ではないでしょうか。

内容は愛しさが暴走し、愛するものを殺してしまった主人公が
恋人の亡骸を前に苦悩するといったもの。
"on my sweet corpse"という随分猟奇的に過ぎる表現も含まれており、
歌詞は相当危ない内容になっています。
(corpseは死体という意味。因みにこの部分は歌詞カードに書かれていない。
バロックはTETSU時代の中でも、前期と後期で内容が異なるようで、
前期のものはCDの内容とかなり雰囲気の違うものになっています)

この作品は、TETSU時代にかなり改良がなされており、
また、Moi dix Mois時代のManaがファンクラブ限定イベントかなんかで、
特別にバロックを演奏したりと、
それぞれのメンバーの思い入れはかなり強かったようです。
因みにKneuklid RomanceからGAZと入れ替えで
MALICE MIZERに入ったKami(当時は神村右狂)は、
この曲のドラムパートのハイテクニックさに魅力を感じたらしいです。

なお、加入直後のGacktも当然この曲を歌っており、
その後のSyunikissは、内容がバロックに酷似している事を考えると、
Gacktに対しても少なからぬ影響を与えた作品と思われます。

旧バージョンのバロックはMALICEのコーナー内に動画を貼り付けているので、良かったらどうぞ。

◆↓ライブ動画↓◆