ヴェルエール ~空白の瞬間の中で~
作詞:Gackt作曲:mana お気に入り度:★★★★
歌詞
ほらまだ温もりさえ 僕の手のひらに抱かれている現実は
もう痛みもない中で
貴女は何を現在も想っているの
この背中を包む夜と闇に絵を描く僕は 時間という名の支配者に操られて
大空に浮かべた思い出の中で 踊る二人を見つめ泣いていた
最期までさよならさえ言えずこの場所で 眠りに落ちた貴女を抱いていたくて
揺れながら足を浮かせ・・・
この痛みを増す夜に同じ言葉を繰り返し 揺れながら空に足を浮かせて
大空に浮かべた思い出の中で 僕を見つめた貴女は微笑んで
最後まで腕を伸ばして薄れていく声は 現実を見つめることを祈って
そっと
大空に浮かべた思い出の中で 踊る二人は今も微笑んで
長い夜の終わりを告げるこの腕で 眠りに落ちた貴女を抱いていたくて
揺れながら足を浮かせ・・・
揺れながら空に身を寄せて・・・
最も知られたMALICE MIZERのロック曲
MALICE MIZERの作品の中で最も知られた曲の一つです。ロックバンドの常識を破るパフォーマンスを数々手掛けてきたMALICE MIZERがメジャーデビューの一曲目としてシングルでリリースした、正統派ロックです。ロックバンドでありながら、ロック調の楽曲がむしろ珍しいのはある意味MALICE MIZERらしいですね(笑)
打ち込み、楽器を弾かずに踊る、寸劇のようなパフォーマンス、ロックの形式にこだわらない表現を追求してきたMALICE MIZERですが、この曲についてはツインギターを前面に出し、曲全体を通してきっちり楽器で演奏しきる内容となっています。やはり、メジャーデビューの最初の作品ということで、ロックはロックらしく、王道を心がけたのかもしれません。
作品の創り込みも随一
オーソドックスなロック形式だからと言って、MALICEらしさがないかというとそんなことはありません。ヴェルエールは、シングルのリリースと平行してプロモーションビデオも発表していますが、実際にフランスに赴いてロケを行い、約30分の大作に仕上げています。曲自体は約5分半ですが、その前段が無声映画で構成され、作品の世界観を表現しています。中世ヨーロッパを舞台としたその世界観は、バンド名の「悪意(MALICE)」と「悲劇(MIZER)」の追求を見て取れるストーリーです。
こだわりの創り込みはタイトルにもみられます。「ヴェルエール」は二つの言葉を重ね合わせた造語で、「Verte aile(緑の翼)」「Bel air(澄みきった空)」という二つの句からなります。いずれもフランス語です。曲にも2度も転調が入るなど、技巧を凝らしています。
ライブ動画
PV