トップページ >ヴィジュアル系 >MALICE MIZER >merveilles

merveilles

MALICE MIZER黄金時代のアルバム

メジャーデビューしたMALICE MIZERがリリースしたアルバムです。もっともよく知られ、大抵のカラオケにも収録されているので、他の音源に比べ圧倒的に知名度があります。まさにMALICE MIZERの全盛期を象徴する、最も輝いた時代の結晶といえます。ヴェル・エール、ILLUMINATI、月下の夜想曲などの有名タイトルはすべてこのアルバムにあります。

テーマを完結させた作品

これは私の解釈ですが、このメジャーアルバム「merveilles」は、MALICE MIZERの結成当初から追求してきたテーマである「人間とは」という問いの一つの到達点だったのではないかと考えています。このテーマは、第 I 期から一貫して追求されてきましたが、以後の作品は新たな方向性の模索に入ったように読み取れます。「人間とは」を突き詰めていく作風は、このアルバムを以って完結しているように思えるのです。

もっともこのアルバムのリリース後には衝撃的な事件であるGacktの脱退があり、事件を節目にMALICE MIZERは第III期に入るため、MALICE MIZERには大きなフェーズの変化があります。そのため、作風の変遷は当然という見方もあるとは思います。

しかし、私は第 I 期~第II期と第III期はそれだけでは片付けられない隔たりがある、と感じています。それだけこのアルバムの作品には重みがある。お気に入りの曲もやはり一番多いですね。