claire
作詞:Gackt & Közi作曲:Közi お気に入り度:★★★★★
歌詞
瞼越しの夜空に無数の想いが僕を包み空へと連れて行く
夜空の下で月の光を浴びながら星に架かる願いを叶えてあげる
君だけには聞こえるように
amas d’etoiles couler sepia
魔法の言葉を繰り返す
まだ君の姿が見えない
夜空の星に彩られてる夜の夢に月の光が集まって空に橋をかけている
砕け散る星になって君の夢の中へ真っ逆様に加速して落ちて行けばいいのに
両手に抱えた宝石を雲につまづきばらまいている
今夜はこんな思いを夢に描いて
君だけには聞こえるように
amas d’etoiles couler sepia
魔法の言葉を繰り返す
まだ君の姿が見えない
まだ君の姿が見えない
甘々ロマンチックな歌
「claire」を辞書で引くと女性の名前とか地名などが出ます。タイトルの意味はあまり深掘りしなくても良いかもしれませんね。
お星さま(僕)が、地上の世界で眠るヒロインに語りかける、というような構図の世界です。ベースと鉄琴の音がロマンチックな世界を形作っています。私は「Gardenia」からMALICE MIZERにのめり込んでいったこともあり、こういう甘々なのは大好物です。
Közi色が確立された楽曲
MALICE MIZERの殆どの楽曲は、manaとKöziが創っていますが、それぞれの特色として、manaは舞台演出的に映える構成、Köziは独自の感性による細部にわたる音の創り込み、という方向性が感じられます。
何かのインタビューでKöziは「絶対音感を持っているか?」という質問に対し「モチ!」という非常に軽い受け返しをしています。その記事を読んだ時はあまりに軽い返しで本当か?と疑がわしく思う気持ちが芽生えたものですが、彼の作った曲の音の種類の選び方や配置は、理論というよりは感性を重視していて、天性のものを感じます。私は彼の「モチ!」という答えは本当だったと信じています。
1stアルバムである「memoire」ではKözi作曲の楽曲が1曲(seraph)ありますが、当時はまだ粗削りで、彼の確立されたスタイルというものは感じられませんでした。この「claire」こそ、彼らしいスタイルで創られた最初の曲(少なくともリリースされた作品の中では)なのではないかと思います。
GacktとKöziで共通する世界観がこの曲にある
冒頭の繰り返しになりますが、歌中の「僕」がお星さまのような、つまり人間ではない、例えば精霊のような何かで、その「僕」がヒロインの少女に愛情をこめて語りかける、というのがこの作品の世界観となっています。実はこの世界観は後の作品でも何度か創られていて、しかも、ソロ活動以降のGackt、Köziのいずれの作品にもみられる点が面白いと思ってます。
具体的には、MALICE MIZER時代の「Brise」「月下の夜想曲」、Gacktソロ初期の「U+K」、Köziソロ時代の「Crimson Star」などが当てはまります。こうした二人の世界観の原点がこの曲にあると考えています。GacktとKözi、二人の好む路線に相通じるものがあったのではないかと思うとなかなか興味深いです。