偽りのmusetté
作詞:Gackt作曲:Közi お気に入り度:★★★★
歌詞
僕は差し出した両手を焦がして
繰り返す言葉は嘘を並べた真実
優しい顔した誰かに繰り返す
嘘の太陽の下で大地の詩を口にして
僕のこの姿さえ消えて失くなるまで
掌を空にかざして忘れた痛みを今だけ
ほんの少し思い出して手の中で転がす
君からの手紙をpocketにしまって
誰にも言えず僕だけのものに
喜ぶ人は今も手を叩くことを止めない
そう僕は飾られた偽りのmusetté
マリスの創るミュゼット
musetteを調べるといろいろと出てきますが、元々はフランス地方の農民による牧歌的な民族音楽を指すようです。三拍子が基本のようです。また、ミュゼットで使用されるシャリュモーという楽器(オーボエの一種)のことも指します。その他、アコーディオンの調律法の一つでもあり、ミュゼット音楽の音を模した調律を行い、この調律法によるアコーディオンの音楽もミュゼットに含まれるようです。
偽りのmusettéではアコーディオンの三拍子となっており、上に紹介した三番目のmusetteの意味と理解できます。
穏やかだが不安を誘う曲
ゆっくりとした拍子の穏やかな曲調ですが、歌詞に謳われる一人称は内なる闇を抱えながら、人々と仲良く暮らしているという情景が描かれます。ここから何かが起こることを思わせる不安な世界観で、その不安が顕在化するように、曲の終わりでは旋律が乱れていき、間を置かずに次のトラックであるN.p.s N.g.sに続きます。
少女の語りは何を意味するのか?
曲の中ほどで、少女が(恐らく)歌詞の中の「私」に語りかけるシーンがあります。残念ながら語りの部分は歌詞カードには書かれてなく、またフランス語と思われるため、何を言っているのかは拾えていません。(仏和辞典を片手に何度かトライしましたが無理でした。)
恐らく、語りの部分は歌詞の中にある「君からの手紙」の内容なのだと思います。それが意味することは何なのか、語りが理解できないので読み取り切れませんが、「ポケットにしま」う必要があり、「僕」はその手紙のことを誰にも話さなかった。それは、次第に何か精神的な歪みとなり、増幅され、遂には破綻に至った、というようなストーリーを感じさせます。
修正(2020.1.7)
作曲はKöziでした。修正しました。