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バロック

作詞:Tetsu作曲:Mana お気に入り度:★★★★

歌詞

狂っちゃいない 正常さそろそろ
死んだフリは やめてよ
狂っているのは お前達の方さ
ささやかな愛を あげただけ

声を聞かせて 微笑みかけて
優しく そう いつもの様に
震える頬を そっと なでておくれ
優しく そう いつもの様に

冷たい口から溢れ出す生温かい思いを舐めまわせば
蜃気楼の様にはかない恋はもう永遠より永く遠く

Holy moment & Silent moment
Shine with Brilliant colors
and I stay up to Brilliant Vacant

Sweet corpse
僕の中のこの愛をおもりにして
暗い底まで沈んでいこう
これでもう彼女は離れない
僕はもう彼女を離さない

『あなたの吐息をため息も この手で止めたから』

memoireDXでの追加曲

実は、MALICE MIZERの1stアルバム「memoire」には2種類があり、後発でリリースされたアルバムは「memoire DX」といいます。DXはデラックスですね。DXでは、初期盤に対してこのバロックが追加されています。7分を超える長い楽曲で、第I期MALICE MIZERの中で最も力の入った作品といるでしょう。

なぜタイトルが「バロック」なのか。。言葉の意味を調べてみると「バロック」には本来「歪んだ」「いびつな」というような意味があるようです。歌詞の内容を考えると、芸術におけるバロック様式という意味というよりは、このような元々の意味からタイトル付けがされたのかなと思います。

悪意と悲劇の結末を表現か?

読めばわかる通り、歌詞は非常に猟奇的です。愛するものを自ら手に掛けた者の心象表現という世界観で、MALICE MIZERのテーマである「悪意と悲劇」の最終局面をうたい上げたものと思います。

恐らく、memoireというアルバムを一つのストーリーあるものとして作っていく中で、この「バロック」がストーリーの山場の位置づけだったと考えられます。ただ、細かい事情は分かりませんが、制作上の事情で初期の「memoire」には「バロック」の完成は間に合わなかった。その後、ヴォーカルのTetsuの脱退が避けられなくなり、MALICE MIZER第I期の終わりが確実になる中、ストーリーの完結はさせたいという思いから、「memoire DX」が作られたのではないかと私は想像してます。

「memoire DX」リリース後、ほどなくTetsuの脱退によりMALICE MIZERの第I期は終わりを迎えることになります。しかし、「悪意と悲劇」という観点から人間の本質を掘り下げようというMALICE MIZERのテーマは、より完成度を増して第II期にも引き継がれていきます。