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神話

ドラムkami追悼アルバム

全盛期であったMALICE MIZERの第II期はGacktの失踪、事実上の脱退という形で、突如終わりを告げました。残された4人によって、その後の活動再開が模索されていた中、追い打ちをかけるように起きた事件が、ドラムkamiの急死です。くも膜下出血によるものでした。

神話は亡くなったkamiの遺作を収録した音源となっています。

過渡期の2年間

三代目ヴォーカルのKlahaの加入を第III期の始まりと考えると、Gackt失踪による第II期の終わりから約2年の期間があります。その前半分の11ヶ月は、kamiの存命期、残り13ヶ月はメンバーがmana、Közi、yu~kiの3人の時期です。

この間、新たな方向性を模索しながらメンバーは作品作りを始めていたようです。中でもkamiが最も形になる曲を作っていたことがメンバーへのインタビューで語られています。これまでの作品の大部分が、manaとKöziによって作曲されていた中、kamiの意外な才能の開花が期待された時期でした。それだけにkamiの急逝はメンバーにとってもファンにとっても極めて厳しいものだったと思います。

kamiの身に何があったのか

具体的な詳しいことは明らかではありません。明らかにすべきではないかもしれないです。ただ、kamiの心身には強いストレスがかかっていたことは想像されます。Gacktと最も親交が深かったのがkamiです。それだけに、Gacktの失踪に「何故・・」の思いの強さはひとしおだったでしょう。失踪後のメンバーのコメントにおいても、kamiはもっとも怒りの感情をあらわにしていました。失踪したGacktを一番探し回っていたのもkamiです。一方で、これまで世に出すことのなかった作曲面に力を注ぎ始めたkami。逆境に負けまいと前向きに努力を始めていましたが・・・、無理に無理を重ねた結果におきた不幸だったのではないかと想像します。