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Hany Vanity

作詞:Közi作曲:Közi お気に入り度:★★★★★

歌詞

あぁ 悲しみよさようなら はじめて知る深い苦しみも
あぁ 悲しみよこんにちは 鮮やかすぎるほど艶やかに

あぁ 悲しみよさようなら 散リ散リ舞ウ
Round and around merry-go-round.
あぁ 悲しみよさようなら 揺レテミルハ
Blight life merry-go-round.

ココロエ…映しだす 君は手招き微笑んで
ときに踊り子気取り やがて闇の藻屑と消え カラカラ裂けた

あぁ 悲しみよさようなら キリキリ舞ウ
Round and around merry-go-round.
あぁ 悲しみよさようなら 堕チテミルハ
Blight life merry-go-round.

ココロヘ…流れだす 君は血染めの手を翳し
すべては傷をつけ 最後が殺す 君が…心をもまた

あぁ 悲しみよさようなら タユタウ性
Round and around merry-go-round.
あぁ 悲しみよこんにちは 果てない宙吊り アァ楽シ

僕は君の瞳の中に僕の眼を見つけた そしてet cetera…
君は僕の瞳の中にキミの眼を見つけた?

静かな楽曲

ギターとベースをメインに構成された静かな曲調の作品です。しかし、使用される音は決してシンプルではなく、パーカッションやピアノ、シンセサイザーなどの多彩な音を巧みに織り込んでいます。聞けば聞くほど味わいが深くなる、そんな深みを感じさせます。

猟奇的な想像をかき立てる表現

″Vanity″は「うぬぼれ」、「虚栄心」といった意味です。″Hany″が付いているので、恋人か何か、それに類する女性の驕り、のようなものを歌っているように捉えることもできます。そのように捉えると、「微笑」む「君」が、「やがて闇の藻屑と消え」、「カラカラ裂け」、「血染めの手を翳」す様子を表現していて、猟奇的なにおいを感じさせます。

裂けて血まみれとなった君の眼を覗き込み、その目の中に僕の目を見つける光景は、背筋の寒くなるものを感じます。以前の私は、この作品について、そういう猟奇的なエロティシズムを表現しているのかなと考えていました。

実は心の傷と向き合う歌か?

しかし、当時のKöziの置かれた状況を想像しつつ、改めて歌詞を読み返すと、違った読み方もできるようになりました。

この歌も、MALICE MIZERの時の挫折を味わい、傷ついた自分自身と向き合う歌なのではないかと思います。うぬぼれていたのは自分自身。深く傷ついた自分を、アーティストとして表現をしていこうとする自分がじっと見つめている。そんな構図を見て取ることもできるように思います。

打ちひしがれうつむいた自分の姿を客観的に見つめもう一人の自分がいる(恐らくもう一人の自分の方は立ち上がろうとしている自分)。最後に語りかける「君は僕の瞳の中にキミの眼を見つけた?」という言葉は、自分にもう一度立ち上がれと言い聞かせているようにも思えます。

″KHAOS/KINEMA″の″ISM″を除く3曲が、いずれも挫折した自分の心情やそこからの克服をテーマとしている(″ISM″だけは「新たな挑戦」というテーマ性を感じてます。)と捉えられ、いかにKöziにとって、当時の再始動におけるメンタル面の立ち直りが重要だったかを感じさせます。