promenade
作詞:Közi作曲:Közi お気に入り度:★★★★
歌詞
Optimistic 輪を描く 風の音が
途切れ跡切れの記憶も 攫っていった
Authenticity 涯しなく 何処迄も
何も思い出すことさえ 思い出せず
空見上げ 瞼を開いた
彼方の空に浮かぶ半面黒像 現れては消えて
Optimistic 弧を描き 擦り抜けた
流れ落ちる血の泪は 告げていった
Authenticity 理由もなく 何処へ行く
何かに掻き立てられたように 歩き出した
止め処なく 世界は拡がる
I only keep walking. All along.
ただ風に心を 這わせ
Distance lasts endlessly. Long road.
行けども行き着けない
知っていた それでもただI’m on my way. Far long.
廻り巡って辿り着いたのは 立ち尽くした
同じ場所に? Paradoxical 絵空事
I only keep walking, more・・・.
黒き天鵞絨を纏った空に 濡れた葩 冷たい羽音従え
降り積もる 瞼の上A butterfly was floating, more..
遠く近く・・・
レゲエを意識した曲調?
本曲は、2枚組シングルKAHOS/KINEMAの収録曲ですが、ロックテイストなKHAOS盤の2曲(ISM,CACOPHONY)に対し、KINEMA盤の2曲は比較的穏やかな曲調になっています。
″promenade″のゆったりとしたリズム感や、KINEMA盤のジャケットにプリントされたKöziのコスチュームから、レゲエを意識しているように感じます。これまでのKöziには見られない系統で、恐らく新たな作品の方向性を模索しながら作ったのでしょう。
噛みしめるMALICE MIZERの軌跡
第III期MALICE MIZERの作品の中で、何度か触れていますが、Gacktの脱退による第II期の終わりは、Köziに少なからぬダメージを与えたと私は考えてます。
ソロ活動において、Köziはその成功と挫折の軌跡を見つめなおし、自身の内面を整理する作業をかなりやっています。本作品もそのような作品の一つといえます。
このような自身の再構築は、その後の作品においても″INNERMOST...″や″Que Sera Sera″にもみられ、作品を重ねるごとにより深い悟りの境地に到達しているようにも見えます。
本作では、「過去に捉われず、わが道を行こう(I only keep walking. All along.)」という決意と「やはり自分には音楽しかない(廻り巡って辿り着いた~同じ場所に)」ことを確認した、というところに大きな意味があるのだと思います。
最後の言葉にはkamiへの追悼も
歌詞中の″butterfly″は恐らくkamiの隠喩だと思います。「遠く近く」という言葉に、くも膜下出血で亡くなったドラムのkamiへの追悼の思いが込められていると読み取れます。